私はかつて、頭で理解できればすぐにすぐに実践できると思っていました。
だから知識を重んじ、思考を重んじ、どれだけ知っているかが勝負だと思っていました。
これが今回のテーマの「頭でっかち」です。
しかし、今しみじみ感じていることは、自分で何度も繰り返し繰り返し体験して、その果てにやっとつかめるものが、本当に価値あるものだということです。
心でつかむ真実は、体験しないと、実は何もわかりません。
本当に身につくのは、繰り返し体験してやっとつかめたものです。
知識だけでわかったと思うのは錯覚で、それでは身につかないので簡単に忘れます。どれだけ頭で考えても実際の行動が伴いません。
「こうすれば幸福感が増える」と知識で知っても、それを実践して体験していない以上は、幸福感は感じとれません。
知識だけでは人間としての成長もありません。
このことが少しずつわかり始めると、まず実践し、体験し、繰り返していく中で、しっかりと感じ取ろうとし、そこで気づいたことを大切にしていくようになります。
こうするときに地に足の着いた成長が始まります。
それは実感できるものです。
頭で理解するときに使っているのは、首から上のエネルギーだけです。
しかし、体験して感じ取り気付くときは、全身のエネルギーを使っています。
頭だけ使うより全身を使うエネルギーの方が圧倒的に大きいです。
大きなエネルギーを使ってつかみ取ったものの方が、小さなエネルギーを使ってつかんだものより、より確かで深いのは当然だと思います。
種村修(種村トランスパーソナル研究所・心理カウンセラー)
電話 090-8051-8198(午前8時30分~11時)
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