自分が自分の存在を否定して、固まってしまうことがあります。
固まってしまうと、エネルギーが固定するので、その部分の成長が止まるのです。これは、つらい過去があり、その記憶を封印しているときにおきている現象です。
固まる理由は、そこに自己否定が働くからではないかと思います。
例えば、非常に情が深い方がいるとします。
この方は情の深さゆえに、「人を救いたい。誰も置き去りにしたくない。誰かを苦しみのなかに放置したくない」という気持ちを、信念として持っているといます。
こういう方が、良かれと思ってとった行動の結果、よくないことが起き、人を救おうとしたのに見殺しにしてしまったと感じる出来事が起きたとします。
するとその方は、深刻な自己否定をする可能性があります。情が深ければ深いほど、深刻な自己否定に陥る可能性は高いと思います。
そのときの自己否定はこういう気持ちではないでしょうか。
「自分がいるから悪くなった。自分なんていないほうがいいんだ!」
こうして自分自身の心を氷の中に封印し閉じ込めてしまうことが起こり得るのです。
氷というのは一種の比喩ですが、氷のようにカチカチになって自己否定の思いに固まっている状態です。
もしそうなったとしたら、その氷の固まりをどうやって溶かすことができるのか。
トラウマのカウンセリングというのは、固まった氷を解かすことでもあると思います。氷が解けることが、実は癒しということであると思うのです。
それについて、未熟な経験と知識から、これからしばらく方法を探ってみたいと思います。(続く)
心理カウンセラー 種村修 (種村トランスパーソナル研究所)
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