社会で働いていると、自分がいかに失敗しやすい人間かが見えてきます。
そのことを一番痛感したのは、ある職場で、依頼されていた予定を手帳に書いておかなかったために、当日本社から電話確認されるまで、まったく気が付かなかったことです。この時は時間をずらせていただくことで、何とか対応しできたのですが、冷や汗滝のごとしといったありさまでした。
二度と同じ失敗はするまいと自分に誓い、予定が入ったらすぐに手帳に書き、さらにカレンダーにも書いて、毎日確認する習慣をつけました。
実はその職場では、予定を忘れるという失敗をする人が時々出て、その度に本社から注意が回ってきていました。私はそれを目にするたびに、プロとして信じられないと思って、冷ややかに見ていました。よもや自分が同じことをするとは夢にも考えていませんでした。
でも自分がプロとしてあり得ない失敗をするということを痛感してからは、人がする失敗はいつ自分がしてもおかしくないのだと痛感しました。そして人の失敗を謙虚に受け止めて、意識するようになりました。
人の失敗は決して他人事ではなく、いつでも自分も同じことをなしうるという発見は、他人の失敗から学び自戒する意識をもたらしてくれました。そして謙虚さを学びました。
失敗をした時は、なぜ失敗したのか、どこが失敗の原因なのかを追究することが必要です。これをしないと、同じことを繰り返します。
さらに失敗の原因を知った上で、それを防ぐために何をするかを決めなければなりません。具体的な仕事手順の改善や、仕事内容の改善をしないと、同じ失敗を防ぐことができません。
そこで、失敗したら、その都度改善する具体策を考え出して、上司には反省とともに報告するようにしました。こうすれば言葉だけの反省ではなく、本気で改善したいという姿勢が伝わります。
余談ですが、こうしたことは職場では人間関係に緊張感があるので取り組みやいのですが、家庭では緊張感が不足するので、何度も同じことを失敗しがちです。家庭での失敗にも仕事と同じようにとり組めば、きっとより幸福な家庭になると反省しています。
心理カウンセラー・種村修
連絡先 090-8051-8198
メールアドレス tanemura1956@gmai.com
コメント