私たちは人と一緒に仕事や生活をしていると、知らず知らずのうちに、接した人の想念を吸い込んでいることがあります。
そのことに気づかないままでいると、自分らしくない行動や言動をします。
気がつけば修正できるのです。
だから気づくことがまず大切です。
ある人は、同じ職場で働いているチーフの女性が、時間を気にしながら仕事している雰囲気が、なんとなくせかせかして焦っている、追い立てられている気がして違和感を感じていました。二人きりになった時に、仕事していて頭がいたくなったので、これはチーフの影響受けたかな、と思いました。
ようやくチーフが帰ってから、1時間ほどその人は仕事をして定刻に帰りましたが、結構疲れていました。帰ってからも、なぜかせかせかと仕事をしてしまって、いつもより疲れたことが気になっていました。
翌朝、その方は静かに振り返ってみて、ふと気が付きました。自分がせかせか仕事をしてしまい、帰ってからもせかせかした気持ちが続いていたのは、チーフの想念を吸い込んでいたからだと。
朝、静座していても、いつもと違ってせかせかした気持ちがあったので、おかしいと思って見つめたときに気づけました。
人の想念を吸い込むときは、自分のなかにその人と同類の気持ちがあります。同じものを持っているので、吸い込んでしまうのです。
チーフの女性は、若い人でした。責任感が人一倍強く、若くして現場を任されているので気負いもあり、定刻が終わっても残って次の日の職場の準備や清掃をしていたのです。自分への要求水準が高く完璧主義的なところがあるし、人にもしっかりした仕事を要求するタイプです。
チーフの想念を吸い込んだ人も、自分への要求水準が高く、人がしないことでも気がつくとやってしまわないと気が済まないタイプでした。その時々の自分の限界を超えてやりすぎる傾向があり、心の中でせかせかした思いがあったので、引きつけたに違いないと気づきました。
本来ならチーフの想念の影響で頭痛がした段階で、深呼吸して意識を切り替えるべきだったと反省したそうです。
私たちは、自分の心や行動を見て、いつもの自分と違う、何か自分らしくないという感覚を大事にするべきだと思います。他人の想念を吸い込んでそうなっていることがよくあるからです。気がついて、原因を振りかえり、引き付けていた自分の思いを切り替えると、それは消えます。
自分らしく生きるということは、そうした注意が欠かせないものだと思います。
種村トランスパーソナル研究所(心理カウンセラー 種村修)
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