洗脳につながる学び方があります。
誰かの思想や考えに敬意を払うだけでなく、それに依存すると、洗脳が始まります。
依存心が強い時は、自分独自の考えや感性を信頼しないで、誰かの考え方や感性を丸飲みするような形で受け入れようとします。
これは仮面をかぶった状態になることを意味します。
自分が自分で考え感じ取ることに自信が持てないので、誰かのものをかぶって、その人の如くなろうとします。
カルトでは教祖の思想や行動、感じ方まで自分がそのコピー人間になろうとしがちです。
自己啓発でも、しばしば似たことが起こ得るようです。
そうした特殊な世界だけではなく、企業の世界で業績を上げている上司の言うことを丸ごと受け入れて、その人のコピーになることで成果を上げられるように錯覚するのも、同じことです。
上司の考えや行動に無条件無批判に同一化して、自分が自分でなくなっていくからです。
何かを学ぶには、熟達した人のすることや考えをまずまねることは、初歩の段階としては有効性がありそうです。
幼い子供は親の言動を全部まねることで成長します。
いったん丸ごと受け入れて、実際にやってみることで、何が起きるのかを見てみようとするのは、学びにとって有効であるでしょう。
しかし、危険があります。
自分の心が感じている違和感や、警告を無視して、あるいはその違和感を感じる理由を追求せずに保留状態にしていると、どんどん相手の世界に釣り込まれていき、その間にどっぷりと影響を受けるからです。
相手の悪い想念に支配され心が毒されたり、相手に心を支配されて考え行動する自由を失っていきます。
自分が自分でなくなっていきます。
やはり自分の心が発する警告、違和感は、耳を傾けるべきです。
違うと思うことは、何が違っていると思うのかを、自分で自分に説明してみるべきです。
そうしないと主体性と個性を失い、相手の仮面を知らず知らずのうちにかぶっていき、どんどん自分らしさを失っていきます。
親しい人から、「今のあなたはあなたらしくないよ」、と指摘されるのは、そういう時だと思います。
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種村トランスパーソナル研究所(心理カウンセラー・種村修)
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