2015年6月6日土曜日

分かりやすい境界性パーソナリティ障害⑥・・・対策(3)幻想を捨てる




1.自分のなかの勝手な幻想と決別する



境界性パーソナリティ障害の人は、「人それぞれ歩く道も、歩く速度も違う」

ということが、分からないようになっています。


それは「相手も自分と同じ道の上を歩いてくれるはず

という思いこみによる幻想を、強く描いてしまっているからです。

この思い込みがあるために、相手が自分の期待通りに動いてくれないと、

深く傷ついたり、怒りが湧いてきて、爆発したりするのです。


「いっしょに同じ道を歩いてよ!」


「どうして同じ道を歩いてくれないの?!」


そんな思いと怒りが噴き出してきてしまいます。


それこそが、境界性パーソナリティ障害に苦しむあなたが囚われている「幻想」なのです。




そんなとき、静かに考えてみてほしいのです。


人はそれぞれの人生を生きています。


人生を道にたとえると、道の形も、質も、それぞれが歩く速さも、皆違います。


それを自分と全部同じにしようとするのは、絶対に無理です。


その証拠に、それを求めたとき、人が離れていってしまいます。
 

他人を完全に自分色に染めようとするから、離れていくのです。


相手にあなたの期待ばかりを押しつけ続けると、

相手はへとへとになって疲れ切り、

結果的にあなたの元を離れていってしまいます。


自分の自由を守るために、そうするしかなくなるからです。



いままで親しくなった人が、全部離れていくという経験を何度も繰り返し味わってきた人は、

自分勝手な幻想や押し付けがなかったかどうかを、振り返ってみてください。


そして「自分と他人は別々の道、別々の人生を歩いている

という現実を受け入れてください。


「相手は自分の思い通りに歩いてくれないのが当たり前」

「相手は相手のペースで歩きたいのだ」


そういうものなのだ、ということに気づいて、受け入れてほしいのです。




2.親は親なりに子どもを愛していた



あなたの心の中にある幼児は泣いて、叫んでいるかもしれません。


「また、見捨てられた」


「お母さんも私を愛してくれなかった」


そして孤独感や絶望に打ちひしがれるかもしれません。



しかし、お母さんも「お母さんの道の上」では、あなたのことを愛していたはずです。

お母さんなりに、あなたを愛していたはずなのです。


 「親に愛されていません」と訴える方は少なくないのですが、

親に話を聞くと、客観的に見て、

愛情がなかったといえないケースがほとんどです。


他人はもちろんですが、親といえどもあなたと同じ道を歩んでいるわけではなく、

あなたの思いとは別のところで、親は子どもを愛しています。


自分とは違う生き方や感じ方があるのだとわかれば、

相手の言葉や行動を冷静に理解できるようになります。


そうすれば、

「親は親なりの方法と考え方で、私を愛してくれていた」

と理解できるはずです。
 
あなたと同じにしなくても、

あなたを愛してくれている人がいることに

気がついてほしいのです。


(参考図書)市橋秀夫監修『境界性パーソナリティ障害は治せる!正しい理解と治療法』大和出版
 
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