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人格障害⑤・・・その原因


 
1.人格障害の原因

 

 人格障害が起きる原因はなんでしょうか。

これには遺伝的な要因と環境的な要因の二つがあると言われています。

.遺伝的な要因人格障害全体の5割ぐらいあるのではないかとみられていますが、これは決して高いものではありません。肥満への遺伝的要因は5080%、IQは6080%、高血圧が80%なのと比較すると、必ずしも高くないからです。

しかも遺伝とみなされているもののなかには、深層潜在意識の影響、つまり過去世の影響が少なくないと思われます。例えば重度の反社会的人格障害の人は、過去世においても犯罪に手を染めた経験があるのではと考えられます。したがって人格障害の克服には、深層潜在意識へのアプローチも必要になります。

 

.環境的要因には生育環境と社会環境の二つがあります基本的には生育環境に主な原因があり、補助要因として社会環境も無視できないと思われます。

社会的要因としては、豊かさの中で自己本位な社会へと向かっている流れが作用していると思われます。インターネットやゲームソフトの発達などで友達と遊ぶより個人で遊ぶことが増え、少子化・核家族化で兄弟や家族との触れ合いが少ないのも自己本位に向かいやすい環境です。

 しかし、何と言っても人格障害の原因として一番メインになるのは生育環境です特に母子関係が決定的に重要です

 

2.母子関係と人格の発達

 

通常人格の安定的成長には、生まれてから2歳ぐらいまでに母親と子供の間にしっかりとした心身の絆愛着関係といいます)が結ばれることが重要です。しかし、出産後うつや病気、夫婦関係の悪化など、さまざまな要因で愛情保護が満足に与えられないことがあり、母子の絆の形成愛着形成)が十分にできないことが少なくありません。

また3歳までには母子の分離という段階があり、ここで母親のイメージが子どもの心に取り込まれ、一人でいても母親のイメージに守られている安心感(対象恒常性といいます)が育つ必要性があります。

ところが母子の分離の伴う不安が高まるこの時期に、十分な愛情が与えられなかったり、逆に親が子供を溺愛して子供が自立するのを妨げると、それが子供の人格の発達を阻害します。

さらに5歳ごろまでには、子どもの肥大化した自我誇大自己)が親からの称賛によって満たされたり、絶対的な理想としての親像が子供の心に取り込まれて、子どもの心に理想の原型が育つ必要があります。ところがこの時期に、子どもへの称賛が与えられず親から認めてもらえなかったり、親が理想とは程遠い姿を子供に見せると、子どもの心は傷つきます。

 

このように養育者との関係(通常は母子関係)における障害が、人格障害を生む一般的な要因となります。そのために、人格障害を持った方がカウンセリング(心理療法)を受けると、その過程で幼少時の抑圧していた心退行)が出てきて、いくつかの特徴的な心の状態が現れます。具体的には、満たされなかった母の愛への渇望がよみがえったり、褒めてほしい気持ちや、親を理想化したい気持ちが、カウンセラーを対象に生じてくる(転移)のです。

 

 幼少期に満たされなかったものを求める気持ちは、愛を渇望する欲求となり、非常に自己本位な感情や思考を生みます。

 

人格障害の治療においては、クライアントがカウンセラーに受容されて心の傷を癒しながら、自分自身を受け入れ洞察していくことで、健全な自己愛(自分を大切にする能力)を育てることが中心課題となります。

人格障害⑥その原因(続)
http://tanemura2013.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html

<連絡先>

種村トランスパーソナル研究所

所長・種村修

℡:090-8051-8198



 


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